運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
「この前買った圧力鍋でなにかつくりたい」
「圧力鍋かー。ビーフシチューでも作るか?」
「いいねー。フランスパンも作りたい!」
綾乃は悟に料理を教えてもらうのが好きだ。

「いいよ。じゃあ、あとで散歩しながら材料買って来ようか。」
「うん!」
子どもが生まれたら、自分が赤ちゃんの離乳食を作りたいと張り切っている綾乃。
悟も今から離乳食について調べていて、世界一の離乳食を我が子には食べさせたいと張り切っている。

綾乃が使いやすいようにと揃えている調理器具もかなり増えた。
二人おそろいのエプロンも種類が増えている。

いつかそのエプロンをしてレストランを手伝う日を綾乃は楽しみにしていた。

「材料、何があったかなー。」
そう言って悟は立ち上がりキッチンへ向かう。
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