運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
洗面台の前に戻った綾乃はパックを外してリンパマッサージをする。
年齢を考えて体のことも気をつかうようになった。

スムージーで野菜や果物をとるようにしたり、マッサージをしたり。

鏡に映る自分を見る。

まるで今の自分のおかれている世界がすべて映し出されているように見える。

孤独・・・

それ以外のなにものでもない。

友達はいる。・・いや・・・いた。
でも、地元はこことは離れていて、何年も仕事の忙しさを理由に連絡をとっていない。
時々結婚や出産の報告が来る程度だ。

職場には女性は少なくて、仕事をしながらデスクで昼食を簡単に済ませている綾乃は、一時間のランチ休憩を楽しむ女性社員とは少し距離がある。
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