運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
ふと自分のバックの中で光っている携帯電話に気が付いた綾乃は、バックから携帯を取り出した。

メールが来ている。

『何時になってもいいから。店で待ってる。朝になってもいい。待ってる。気を付けて頑張れ。おまじない、きいてるといいんだけど。』
悟からのメールに綾乃は座席に寄りかかっていた体を起こした。

「すみませんっ!」
タクシーの運転手に行き先をマンションからレストランに変えてもらうように伝える。

綾乃は、携帯電話を胸にギュッと抱きしめて、高鳴る心を深呼吸で鎮めようとする。

この胸の高鳴りは緊張?それとも焦り?

それとも・・・
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