愛しても、いいですか
会社で仲の良い由紀にさえも、彼氏はいるがそれが加賀美さんだとは言っていなかった。
彼にも言わないで欲しいと伝えていた。
完璧な彼の彼女が私なんて知られたら彼の株が下がってしまうに違いない。本気でそう思っていた。
今思えば公表しなくて本当に良かったと思う。
彼は正式にうちの会社の常務に昇格し、営業部で働くのは今日が最後の日だった。
みんなに混じって何とかおめでとうございます、と伝えることができた。
別れた直後は大丈夫だと思っていたが、正式に婚約が発表され、これから直接一緒に仕事をすることも、仕事以外で会うことももうないんだと自覚したら、ものすごい寂しさと後悔が波のように押し寄せてきて立っていられなくなった。
どうして私はあの時、加賀美さんが本当に好きだと、別れたくないと言えなかったんだろう…
今更もう遅いけど、失いたくなかった…
私は本当に加賀美さんが好きだったー。
彼にも言わないで欲しいと伝えていた。
完璧な彼の彼女が私なんて知られたら彼の株が下がってしまうに違いない。本気でそう思っていた。
今思えば公表しなくて本当に良かったと思う。
彼は正式にうちの会社の常務に昇格し、営業部で働くのは今日が最後の日だった。
みんなに混じって何とかおめでとうございます、と伝えることができた。
別れた直後は大丈夫だと思っていたが、正式に婚約が発表され、これから直接一緒に仕事をすることも、仕事以外で会うことももうないんだと自覚したら、ものすごい寂しさと後悔が波のように押し寄せてきて立っていられなくなった。
どうして私はあの時、加賀美さんが本当に好きだと、別れたくないと言えなかったんだろう…
今更もう遅いけど、失いたくなかった…
私は本当に加賀美さんが好きだったー。