愛しても、いいですか
「…私の涙返せー」
冗談ぽく、隣の慎太郎をグーパンチしてやる。
「はは、ごめんごめん。俺、沙耶香のこと可愛げないとか本気で思ってなかったし」
なんだ、そうだったのか…
散々人のこと可愛げがないとか言っておいて…
でも、"可愛げがない"呪縛が1つ解けた気がする。
すっきりした気持ちでミモザをひと口飲むと、
「…沙耶香、今付き合ってる奴とかいなかったらさ、俺と付き合ってくれない?
俺、この8年、沙耶香ほど好きになれる奴、見つけられなかった」
さらに驚きの告白をされた。
「…え?」
戸惑っていると、
「返事は今すぐじゃなくていいから」
そう言って、次の瞬間には慎太郎はサラッと話題を変えていたー
ーーーー
結局2杯目を飲み終わった後私たちは店を出て駅で別れた。
電車に揺られて、窓に映る自分の顔のその先の景色をぼーっと眺めながら慎太郎のことを思い出していた。
冗談ぽく、隣の慎太郎をグーパンチしてやる。
「はは、ごめんごめん。俺、沙耶香のこと可愛げないとか本気で思ってなかったし」
なんだ、そうだったのか…
散々人のこと可愛げがないとか言っておいて…
でも、"可愛げがない"呪縛が1つ解けた気がする。
すっきりした気持ちでミモザをひと口飲むと、
「…沙耶香、今付き合ってる奴とかいなかったらさ、俺と付き合ってくれない?
俺、この8年、沙耶香ほど好きになれる奴、見つけられなかった」
さらに驚きの告白をされた。
「…え?」
戸惑っていると、
「返事は今すぐじゃなくていいから」
そう言って、次の瞬間には慎太郎はサラッと話題を変えていたー
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結局2杯目を飲み終わった後私たちは店を出て駅で別れた。
電車に揺られて、窓に映る自分の顔のその先の景色をぼーっと眺めながら慎太郎のことを思い出していた。