愛しても、いいですか
玄関を開けると大石さんの靴があった。
…帰って来てる。
ただいま、と呟いてリビングに入るとソファーに体を横たえてすぅすぅ寝息を立てている大石さんがいた。
ソファーに近づき、しゃがんで大石さんの寝顔を眺める。本当に綺麗な寝顔。
そっとただいまと呟いて、掛けるものを取りに行こうと踵を返したところで、そっと腕を掴まれた。
「…お帰り」
にこ、と私の腕を掴んでない方の手で寝ぼけ眼を擦り上半身を起こす。
今何時?と聞かれて9時過ぎです、そう言うと、
「…帰って来ないと思った」
ふ、と寂しそうに力なく笑う。
「…何でですか。私の家は、もうここなんですよ?」
「…ん、そうだよね」
今度は少しはにかみながら嬉しそうに笑う大石さん。
…帰って来てる。
ただいま、と呟いてリビングに入るとソファーに体を横たえてすぅすぅ寝息を立てている大石さんがいた。
ソファーに近づき、しゃがんで大石さんの寝顔を眺める。本当に綺麗な寝顔。
そっとただいまと呟いて、掛けるものを取りに行こうと踵を返したところで、そっと腕を掴まれた。
「…お帰り」
にこ、と私の腕を掴んでない方の手で寝ぼけ眼を擦り上半身を起こす。
今何時?と聞かれて9時過ぎです、そう言うと、
「…帰って来ないと思った」
ふ、と寂しそうに力なく笑う。
「…何でですか。私の家は、もうここなんですよ?」
「…ん、そうだよね」
今度は少しはにかみながら嬉しそうに笑う大石さん。