愛しても、いいですか
そのタイミングで料理が運ばれてくる。
今日は運良く1番奥の端の席に通されていたが、話題が話題なので店員さんがいなくなった後、由紀と再び顔を寄せ合ってひそひそと話し出す。
「据え膳状態だったのに、あのたらしの大石さんに手を出されないって、私もう女として絶対見られてない…」
はぁぁぁ…と大きな溜息をつけば、
「…んー、それって期間限定彼氏になるってなった時に沙耶香には手を出さないって約束したからじゃないの?」
「…由紀は、大石さんのたらしの部分を知らないから…あの人、隼にぃの店に毎回違う女の人連れて来て、毎回お持ち帰りしちゃうような人だよ?そんな人が、無防備な状態でベッドに飛び込んできた獲物に何もしないなんて…」
「…獲物って」
由紀が苦笑する。
「でもさ、何もされなかったからと言って一概に女として見られてないって訳じゃないんじゃない?大切にしてるから手を出せなかったって考え方もあると思うけどな」
由紀がパッタイを食べながらにっこり微笑む。
「今はどんなに優しい慰めの言葉も素直に受け取れないー…」
今日は運良く1番奥の端の席に通されていたが、話題が話題なので店員さんがいなくなった後、由紀と再び顔を寄せ合ってひそひそと話し出す。
「据え膳状態だったのに、あのたらしの大石さんに手を出されないって、私もう女として絶対見られてない…」
はぁぁぁ…と大きな溜息をつけば、
「…んー、それって期間限定彼氏になるってなった時に沙耶香には手を出さないって約束したからじゃないの?」
「…由紀は、大石さんのたらしの部分を知らないから…あの人、隼にぃの店に毎回違う女の人連れて来て、毎回お持ち帰りしちゃうような人だよ?そんな人が、無防備な状態でベッドに飛び込んできた獲物に何もしないなんて…」
「…獲物って」
由紀が苦笑する。
「でもさ、何もされなかったからと言って一概に女として見られてないって訳じゃないんじゃない?大切にしてるから手を出せなかったって考え方もあると思うけどな」
由紀がパッタイを食べながらにっこり微笑む。
「今はどんなに優しい慰めの言葉も素直に受け取れないー…」