愛しても、いいですか
翌日金曜日の定時前。
大石さんからLINEが届いた。
『今日20時頃帰れるから、一緒に家でご飯食べない?』
最後の晩餐だ。そう思った。これが本当に大石さんと過ごす最後の日。
『はい、待ってます』
とだけ返して、業務を終えた後まっすぐ帰宅した。
ーーーー
ーー
お風呂を先に済ませてリビングで待っていると、かちゃ、と鍵の開く音。
「お帰りなさい」
と玄関まで迎えに行くと、
「…ただいま」
と満面の笑みで答える大石さん。
切なさに思わず涙腺が緩みそうになるけれど、今日は泣かない、明日出て行くことも伝えない、そう決めた。
「何か良い匂いがする」
「オムライス、作ったんです。一緒に食べましょう」
林さんからもらったレシピに載っていたオムライスを、お風呂を済ませた後大石さんの帰ってくる時間に合わせて作っておいた。
「…作ってくれたの?オムライス、俺の大好物!」
知ってます、そう思いながらそう言ってくしゃっと笑う大石さんが愛しくて堪らない。
大石さんからLINEが届いた。
『今日20時頃帰れるから、一緒に家でご飯食べない?』
最後の晩餐だ。そう思った。これが本当に大石さんと過ごす最後の日。
『はい、待ってます』
とだけ返して、業務を終えた後まっすぐ帰宅した。
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お風呂を先に済ませてリビングで待っていると、かちゃ、と鍵の開く音。
「お帰りなさい」
と玄関まで迎えに行くと、
「…ただいま」
と満面の笑みで答える大石さん。
切なさに思わず涙腺が緩みそうになるけれど、今日は泣かない、明日出て行くことも伝えない、そう決めた。
「何か良い匂いがする」
「オムライス、作ったんです。一緒に食べましょう」
林さんからもらったレシピに載っていたオムライスを、お風呂を済ませた後大石さんの帰ってくる時間に合わせて作っておいた。
「…作ってくれたの?オムライス、俺の大好物!」
知ってます、そう思いながらそう言ってくしゃっと笑う大石さんが愛しくて堪らない。