愛しても、いいですか
種明かし
大石さんと心も身体も結ばれた翌日。
そのままホテルに泊まった私と大石さんは、まさか昨日と同じ服で出勤する訳にもいかず、一度大石さんが車で自宅まで着替えを取りに戻ってくれた。
それに着替えて時間差で別々に出勤し、お昼休み、私は由紀をランチに誘った。
昨日一緒にイタリアンを食べられなかったお詫びと、慎太郎の言っていた種明かしをしてもらうためだ。
今日は会社近くのお洒落な定食屋さんに来ている。
メインのお肉かお魚を選び、日替わりの8種類のおかずの中から4種類を選ぶ。最後にスープとご飯の種類を選んで自分好みの定食を作れる、私と由紀のお気に入りのお店の1つだ。
「由紀、昨日は一緒にイタリアン食べられなくてごめん」
注文を済ませてから由紀にペコッと謝る。
「いいよー!だってもともと沙耶香と食べるつもりじゃなかったんだもん。会社の近くに沙耶香を引き止めておくためで、沙耶香と副社長をくっつけるための口実だったから」
この親友は、平然とそんなことを言ってのける。
「…沙耶香、副社長と上手く行ったんでしょ?」
ニヤリ笑って聞かれた。
「…うん、おかげさまで…」
そう答えると、よかった、と優しく微笑む由紀。
でも次の瞬間には、はぁ、ほんとにもどかしい2人だった!と溜息を吐かれる。
そのままホテルに泊まった私と大石さんは、まさか昨日と同じ服で出勤する訳にもいかず、一度大石さんが車で自宅まで着替えを取りに戻ってくれた。
それに着替えて時間差で別々に出勤し、お昼休み、私は由紀をランチに誘った。
昨日一緒にイタリアンを食べられなかったお詫びと、慎太郎の言っていた種明かしをしてもらうためだ。
今日は会社近くのお洒落な定食屋さんに来ている。
メインのお肉かお魚を選び、日替わりの8種類のおかずの中から4種類を選ぶ。最後にスープとご飯の種類を選んで自分好みの定食を作れる、私と由紀のお気に入りのお店の1つだ。
「由紀、昨日は一緒にイタリアン食べられなくてごめん」
注文を済ませてから由紀にペコッと謝る。
「いいよー!だってもともと沙耶香と食べるつもりじゃなかったんだもん。会社の近くに沙耶香を引き止めておくためで、沙耶香と副社長をくっつけるための口実だったから」
この親友は、平然とそんなことを言ってのける。
「…沙耶香、副社長と上手く行ったんでしょ?」
ニヤリ笑って聞かれた。
「…うん、おかげさまで…」
そう答えると、よかった、と優しく微笑む由紀。
でも次の瞬間には、はぁ、ほんとにもどかしい2人だった!と溜息を吐かれる。