愛しても、いいですか
車を降り、スーツケースも降ろしてもらってエレベーターに乗り込み33階を押す大石さん。
…それは最上階じゃないですか。
ここまで来たらさすがに向かっている所が何となく分かってきたような気がするけど、いやいやいやと思う自分がいて聞くのも怖いから黙っていることにする。すると大石さんが、
「ちなみに沙耶香ちゃんは寝る時ベッド派?布団派?」
と唐突に聞いて来た。
「…ベッド、ですけど…」
恐る恐るそう言えば、よかった、とにこり微笑む。
その質問の意図は…?
そしてチン、と小気味いい音が鳴り33階に到着した。
廊下が絨毯で、廊下なのに広くて、何だかホテルみたいだと思う。
3302号室で止まり、大石さんがカードキーをかざすとかちゃり、と鍵が開いた。普通の鍵じゃなくカードキーという所がまたホテルを連想させる。
…それは最上階じゃないですか。
ここまで来たらさすがに向かっている所が何となく分かってきたような気がするけど、いやいやいやと思う自分がいて聞くのも怖いから黙っていることにする。すると大石さんが、
「ちなみに沙耶香ちゃんは寝る時ベッド派?布団派?」
と唐突に聞いて来た。
「…ベッド、ですけど…」
恐る恐るそう言えば、よかった、とにこり微笑む。
その質問の意図は…?
そしてチン、と小気味いい音が鳴り33階に到着した。
廊下が絨毯で、廊下なのに広くて、何だかホテルみたいだと思う。
3302号室で止まり、大石さんがカードキーをかざすとかちゃり、と鍵が開いた。普通の鍵じゃなくカードキーという所がまたホテルを連想させる。