愛しても、いいですか
由紀…そんなに心配してくれてたんだ…
「最寄駅まで向かう途中で絡まれてる沙耶香ちゃん見つけて、ほんと焦った。心臓、止まるかと思った…」
そう言ってまた抱き締める腕に力がこもる。
「…もう心配させないで。…沙耶香ちゃん、一緒に帰ろう?」
大石さんの心臓の音が聞こえる。大石さんの気持ちが、痛いくらい伝わる。探しに来てくれたことが嬉しい。
「…はい…」
そう言って私も大石さんを抱き締めた。
ーーーー
ーー
その後、大石さんの秘書だという30代後半くらいの男性が大石さんの車の鍵を持ってやって来た。
ホテルの駐車場に車を置いたまま私を探しに来てくれたから、秘書の人がここまで車を運んできてくれたらしい。
ありがとう、そう言って鍵を受け取った大石さん。
一礼して去って行く秘書の人を見送り、大石さんの車に乗っていつの間にか住み慣れた、あのタワーマンションに2人で帰ったー
「最寄駅まで向かう途中で絡まれてる沙耶香ちゃん見つけて、ほんと焦った。心臓、止まるかと思った…」
そう言ってまた抱き締める腕に力がこもる。
「…もう心配させないで。…沙耶香ちゃん、一緒に帰ろう?」
大石さんの心臓の音が聞こえる。大石さんの気持ちが、痛いくらい伝わる。探しに来てくれたことが嬉しい。
「…はい…」
そう言って私も大石さんを抱き締めた。
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その後、大石さんの秘書だという30代後半くらいの男性が大石さんの車の鍵を持ってやって来た。
ホテルの駐車場に車を置いたまま私を探しに来てくれたから、秘書の人がここまで車を運んできてくれたらしい。
ありがとう、そう言って鍵を受け取った大石さん。
一礼して去って行く秘書の人を見送り、大石さんの車に乗っていつの間にか住み慣れた、あのタワーマンションに2人で帰ったー