愛しても、いいですか
…大石さんの車に乗った所までは覚えている。
そこからこの部屋まで帰って来た記憶はない。

自分を見下ろすと、しっかり部屋着に着替えていた。
…どういうことだ…着替えた記憶がまるでない。 


…いや?待て…ちょっとある…かも…

確か…身体がベッドに沈む感覚で目を開けたらそこに大石さんがいて…それに気づいた大石さんがお水を飲ませてくれた。

…そうだ。それでそのまままた目を閉じようとすると、せっかくの綺麗な服が皺になっちゃうよって言われて着替えようとしたら酔っ払ってる私は後ろのファスナーが上手く下ろせなくて
大石さんに脱がせてって…

…私、脱がせてって言ったっ…!!!!

あまりの絶望に両手で顔を覆う。

…やってしまったなんてもんじゃない。
なんという醜態を晒してしまったんだ…‼︎
もう、恥ずかし過ぎて死ねる…

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