恋愛小説の結末は!?
えー…と…

今、どんな状況?

「おい、母さん!!話が全く見えねーんだけどっ!?」

隣では、優が怒っている。

「なによぉ。優。愛梨がいいよって言ったから今からお世話になるお家に向かってるじゃない。それに、愛梨がいいって言ったんだし、3人で話し合ったんでしょ??」

お母さん…

「はあ?んなわけねーだろ!!別に、母さんと離れて過ごす分にはかまわない。けどなぁ、今すぐにとは聞いてねーよ!!」

まあ、優は正論だ。

「え?別に良くない?」

お母さん…。

お母さんの顔には嫌がらせをしようとする悪戯顔ではない。

純粋にはやく、お世話になるお家に慣れさせようとしてくれる優しさだ。

けれども、急すぎる。

そんな大事なことを話して5分後に車に乗せられ、じゃあ行くわよ!と言われ我に返ったのがつい数分前。

そりゃ、優が激怒するわな。

でも、ムダだよ、優

「お母さん、天然だもん。優、知っているでしょ?」

そう言うと、優は大きなため息をついた。

< 10 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop