恋愛小説の結末は!?
優は、諦めたらしく窓の外を見ながらブツブツと英単語を呟いていた。

クスクス。

頑張れ!受験生、優!

私は、目的地に着く間、陸とおしゃべりしていた。

しばらくたって、キキーと車が止まる。

「さっ、着いたわよ。」

お母さんは、車をパーキングエリアに停めていた。

「ここからは、歩いていくの?」

「そうよ。と言ってもすぐに着くけどねぇ」

そうして、私たちは歩き出した。

「さっ、ここよ」

その家を見た瞬間、絶句した。

「は?ここで俺たち世話になんのか?」

「ええ。そうよ。」

お母さんはさらりと言った。

「スッゲー!こんな大きい家にすまさせてもらうなんて!なっ、優兄」

陸は、優と正反対だ。

まあ、家の広さは対して変わらなかったが、なんと5階建てなのだ。

てか、もうこれ家じゃなくて一種のビルじゃ…なんて思ってしまう。

ピンポーン

お母さんがインターホンを鳴らす。

ガチャと重たそうなドアが開いた。
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