御手洗くんと恋のおはなし
誓約書を書きながら、満は淡々と、しかし誰にも言わなかった和葉への想いを彼にぶつけた。
「俺もカズが他の男といたら、冷静になれないかもしれない。でも、カズの知らないところで卑怯なことをしたり、怯えさせたりすることはしない。……したくないよ」
背後に立つ一ノ瀬は何も言わない。その空気を感じ取って、満はさらに言葉を続ける。
「悪いけど、ライバルに寛容になれるほど俺も出来てないんだ。諦めてくれよ……一ノ瀬」
「……御手洗……」
一ノ瀬が、どう思ったのかなんて満にはわからない。
しかしその後はスムーズに、一ノ瀬から誓約書のサインも書いてもらうことが出来た。簡単な文面で、法的には効果のない紙切れだけれど、今の一ノ瀬には十分効果はあるだろう。
すべての用事が済むと、満は静かに一ノ瀬の部屋から去った。
「俺もカズが他の男といたら、冷静になれないかもしれない。でも、カズの知らないところで卑怯なことをしたり、怯えさせたりすることはしない。……したくないよ」
背後に立つ一ノ瀬は何も言わない。その空気を感じ取って、満はさらに言葉を続ける。
「悪いけど、ライバルに寛容になれるほど俺も出来てないんだ。諦めてくれよ……一ノ瀬」
「……御手洗……」
一ノ瀬が、どう思ったのかなんて満にはわからない。
しかしその後はスムーズに、一ノ瀬から誓約書のサインも書いてもらうことが出来た。簡単な文面で、法的には効果のない紙切れだけれど、今の一ノ瀬には十分効果はあるだろう。
すべての用事が済むと、満は静かに一ノ瀬の部屋から去った。