【短編】言いたいことがあるんだけどさ…
そして…
−Tomoya−
おい香織、だからんな訳ないって言ったろぉが。
それはその日の帰り際。
教室からぞろぞろとみんなでていく。
あ、いたいた。
「香織ー?」
くるっと振り返る君。
「ん?」
その顔。口角がちょこっと上がってて可愛いすぎる。
「あ、香織先にいってるから。」
璃紗達はそそくさと帰って行く。
「うん☆んで?」
また俺のほうを見る香織。
「転校生、ないって言ったろ!?」
香織は笑っている。
「あの時の友也の顔ってば!!」
いつまでも笑う香織。
「だってショックじゃん。」
なんか恥ずかしい。
「可愛い子期待してた?」
またそうやって…。
「何、不安だったの☆?」
「全くぅー。」
憎たらしい。
そこが可愛いけど。
「それから…」
「何?」