くびわ
「なちこ、そろそろ勉強終わりにして
くっつこうよ。俺もう我慢できないよ」
「あと少しだから、我慢して綾羽くん」
「やだやだ
かまってくれないと死んじゃうよ~」
ぎゅううっと全身で寂しいと言ってくる
綾羽くん。
まったく…という気持ちと、可愛いって
気持ちが複雑に混ざってかなり困りもの。
すると
私に全力スリスリしていた綾羽くんが顔を
上げて、じっと私を見つめてきた。
「綾羽くん?」
「…やっぱり、なちこには首輪が必要だ」
「あれ?似合うじゃなかったっけ?」
思い立ったように私を離し
綾羽くんは部屋を出ていってしまった。