くびわ


な、なんか

首輪が「似合う」から
「必要」になったんですが。


一体何をする気なのかな…




茫然と、開いたままの扉を見つめていると、少しして綾羽くんが戻ってきた。


その手にはなにか黒い紐のようなものが
握られている。




「綾羽くん…それは」


「なちこ、動いちゃダメでちゅよ~」




いつも以上の猫撫で声を出したと思えば


黒い紐とは別に

普段制服に付けているグレーのネクタイを
取りだし、なんと、私の目元に縛りつけた。




「え、なに?!」



視界が闇に包まれる。


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