エリート外科医の灼熱求婚~独占本能で愛しい彼女を新妻に射止めたい~
「私も、透のことが好き……っ」
もう一度気持ちを口にすると、近衛先生は甘くとろけるような笑みを浮かべた。
「──…まいったな。幸せすぎて、どうにかなりそうだ」
そっと頬に触れた手は、温かい。
思わず頬を擦り寄せれば、近衛先生はまた愛おしそうに私を見つめた。
「ずっと、大切にする。今も、これから先も」
その夜は、何度も頭の中が靄がかかったように白くなっては弾けた。
ようやく繋がった心と身体は、今まで感じたことのない幸福感で満たされた。
「百合、好きだよ」
私を抱く腕は最初から最後まで変わらずに優しくて、涙がこぼれそうなほど温かかった。
その日、私たちは何度も肌を重ねて愛し合い、ふたりで抱き合いながら朝を迎えた。