エリート外科医の灼熱求婚~独占本能で愛しい彼女を新妻に射止めたい~
【お仕事お疲れ様です。お代は器を回収に来たときにいただければ大丈夫です】
エプロンのポケットから取り出したメモに言付けを書いて、チャーハンの横に置く。
そしてそのまま私は回れ右をしたのだけれど、その際にチラリと視界に入った近衛先生の顔を見た瞬間、心臓がドキンと跳ねた。
うわぁ……なんか、芸術品みたいに綺麗な寝顔。
白衣をまとって片腕を額の上に載せ、スヤスヤと眠る姿がやけに神々しく見えた。
長いまつ毛に高く筋の通った鼻、清潔感のある黒髪。
肌はすべすべ、指は男の人らしく骨ばっているけど、長くてとても綺麗だった。
横になっているからハッキリわかるわけではないけど、どう見てもソファに長い脚がおさまってない。
身長も、ゆうに一八〇センチ以上はありそうだ。
こんなに容姿が整っている男の人を見るのは初めてで、私はつい見惚れてしまった。