クールな副社長はウブな彼女を独占欲全開で奪いたい
遥人さんの問いかけを無視して、伶香さんに目配せする。
「いいんですか?」
伶香さんは「ん?」と首を傾げて微笑む。
「白峰さんがよければ、交換してあげて」
本当にいいのだろうか。それともこれが大人の対応というやつ?
私には分からない……。
ふたりの言動に流されるまま、遥人さんと連絡先の交換を済ませる。
「なにかあったら、遠慮なくはるくんに言ってね。これでも頼りになる人だから。それじゃあ私たちはこれで」
「伶香。さっきみたいに走るんじゃないぞ」
「はいはい」
呆気に取られている私を残して、伶香さんと結愛ちゃんは先に帰っていった。
「送っていくよ」
遥人さんは私が左手に持っていたバッグをさらっと奪う。自然な動きに、驚きの瞬きが止まらない。
大人の男性は、こんなふうに振る舞うものなの?
さらには右腕をそっと優しく掴まれて、寄り添うように横に立たれた。
ビクッと肩が跳ねる。鼓動が大騒ぎを始めて呼吸がままならない。
なになに? 身体、近すぎない?
「いいんですか?」
伶香さんは「ん?」と首を傾げて微笑む。
「白峰さんがよければ、交換してあげて」
本当にいいのだろうか。それともこれが大人の対応というやつ?
私には分からない……。
ふたりの言動に流されるまま、遥人さんと連絡先の交換を済ませる。
「なにかあったら、遠慮なくはるくんに言ってね。これでも頼りになる人だから。それじゃあ私たちはこれで」
「伶香。さっきみたいに走るんじゃないぞ」
「はいはい」
呆気に取られている私を残して、伶香さんと結愛ちゃんは先に帰っていった。
「送っていくよ」
遥人さんは私が左手に持っていたバッグをさらっと奪う。自然な動きに、驚きの瞬きが止まらない。
大人の男性は、こんなふうに振る舞うものなの?
さらには右腕をそっと優しく掴まれて、寄り添うように横に立たれた。
ビクッと肩が跳ねる。鼓動が大騒ぎを始めて呼吸がままならない。
なになに? 身体、近すぎない?