男装乙女は一途な愛に甘やかされない。 ~甘々ストーカードラゴンと女騎士の攻防戦~
第一話
竜星騎士団主催の決闘大会が今年も開かれた。騎士団はもちろん腕に覚えがある一般人も参加する大会で、竜王が見守る中決勝戦が行われる。
同僚のヴァンに破れ二位となったのはジヴル・クリスタ。女性から熱い声援が送られているが、彼女は騎士団の紅一点である。
しかしそんな彼女には秘密があった。それは休日になると、ロンドベルトの協力で女装と言ってもいいほどにお洒落に着飾り街に出かけていることだ。
普段凛々しく振る舞っているため、女性らしさを忘れないようにするためにしていることだった。
大会後、自分へのご褒美に菓子を買うため街に出かけたジヴル。
しかし出かけた先で男たちに絡まれている女性を見つけ、見過ごせなかったジヴルは助けに入ったのだが……。
第二話
ドラコと名乗る竜人の男に男たちをコテンパンにしたところを見られた上、騎士団のジヴル・クリスタであることを見破られてしまった。
彼はジヴルのギャップに惚れたと言う。突然の求愛にジヴルは即座に断るが、ドラコはめげることなく以降ジヴルの前に現れるようになった。
神出鬼没のドラコ。あるときはジヴルの好きな菓子(なぜか知っている)を差し入れに、あるときは風呂場に現れた害虫(実は大の苦手)を代わりに駆除をしに、あるときは愛らしい小型竜の姿になって。
まるでストーカーのような彼にうんざりしつつ、毎度甘やかしてくれる彼に戸惑っていた。
第三話
ジヴルが騎士になったのは、故郷が魔獣に襲われたのがきっかけだった。助けてくれた騎士に憧れ、田舎を出て騎士団に入ったのだ。
あるとき訓練のため遠征に出た二番隊。しかしそこで突然の嵐に見舞われ山の中で足止めされてしまう。雷が轟音を響かせる中、避難小屋の中で独り震えるジヴル。
故郷を襲った魔獣は雷の力をふるっていた。雷はその時の恐怖を思い出してしまうのだ。いつもは唯一弱みを知るロンドベルトと過ごしていたが、ここに彼(彼女)はいない。
だがそこへ現れたのも、ドラコだった。
ジヴルの恐怖に寄り添ってくれるドラコに安堵して、ついキスをしかけてしまう。
嵐が過ぎ、ドラコは残念だと笑いながら去る。
ジヴルの心臓はうるさいほどにドキドキしていた。
竜星騎士団主催の決闘大会が今年も開かれた。騎士団はもちろん腕に覚えがある一般人も参加する大会で、竜王が見守る中決勝戦が行われる。
同僚のヴァンに破れ二位となったのはジヴル・クリスタ。女性から熱い声援が送られているが、彼女は騎士団の紅一点である。
しかしそんな彼女には秘密があった。それは休日になると、ロンドベルトの協力で女装と言ってもいいほどにお洒落に着飾り街に出かけていることだ。
普段凛々しく振る舞っているため、女性らしさを忘れないようにするためにしていることだった。
大会後、自分へのご褒美に菓子を買うため街に出かけたジヴル。
しかし出かけた先で男たちに絡まれている女性を見つけ、見過ごせなかったジヴルは助けに入ったのだが……。
第二話
ドラコと名乗る竜人の男に男たちをコテンパンにしたところを見られた上、騎士団のジヴル・クリスタであることを見破られてしまった。
彼はジヴルのギャップに惚れたと言う。突然の求愛にジヴルは即座に断るが、ドラコはめげることなく以降ジヴルの前に現れるようになった。
神出鬼没のドラコ。あるときはジヴルの好きな菓子(なぜか知っている)を差し入れに、あるときは風呂場に現れた害虫(実は大の苦手)を代わりに駆除をしに、あるときは愛らしい小型竜の姿になって。
まるでストーカーのような彼にうんざりしつつ、毎度甘やかしてくれる彼に戸惑っていた。
第三話
ジヴルが騎士になったのは、故郷が魔獣に襲われたのがきっかけだった。助けてくれた騎士に憧れ、田舎を出て騎士団に入ったのだ。
あるとき訓練のため遠征に出た二番隊。しかしそこで突然の嵐に見舞われ山の中で足止めされてしまう。雷が轟音を響かせる中、避難小屋の中で独り震えるジヴル。
故郷を襲った魔獣は雷の力をふるっていた。雷はその時の恐怖を思い出してしまうのだ。いつもは唯一弱みを知るロンドベルトと過ごしていたが、ここに彼(彼女)はいない。
だがそこへ現れたのも、ドラコだった。
ジヴルの恐怖に寄り添ってくれるドラコに安堵して、ついキスをしかけてしまう。
嵐が過ぎ、ドラコは残念だと笑いながら去る。
ジヴルの心臓はうるさいほどにドキドキしていた。
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