褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
先に最寄りのバス停に到着した私と兄と可南子は、須川くんと西尾先輩に挨拶してバスを降りた。
「まさか実玖達が猫カフェに行ってたとはな」
「そっちこそ。犬カフェに行ってたなんて知らなかった」
「ちげーよ。昼飯食ってから行ったんだよ」
「アハハ! さすが兄妹ですね!」
どうやら兄は、西尾先輩と昼食を食べた後、犬カフェに行ったそうだ。
先月にハピの絵を見てから犬と触れ合いたくなり、1人で行くのは寂しいと思って西尾先輩を誘ったんだって。
「つーか、あんなにハピ大好きだったのに猫に乗り換えたなんて……今頃天国でやきもち妬いてるぞ」
「乗り換えたわけじゃないって! どっちも好きなだけ! お兄ちゃんだって他の犬と遊んだんでしょ?」
「そうだけど、お前は猫と遊んだんだろ? 俺は犬と遊んだから俺のほうがマシだ」
「いや、犬同士のほうがやきもち妬かない? 私のほうがマシだよ!」
「はぁ……本当、この兄妹はよくケンカするねぇ」
呆れた様子で溜め息をつく可南子をよそに、私は兄と口論しながら帰路に就いたのだった。
「まさか実玖達が猫カフェに行ってたとはな」
「そっちこそ。犬カフェに行ってたなんて知らなかった」
「ちげーよ。昼飯食ってから行ったんだよ」
「アハハ! さすが兄妹ですね!」
どうやら兄は、西尾先輩と昼食を食べた後、犬カフェに行ったそうだ。
先月にハピの絵を見てから犬と触れ合いたくなり、1人で行くのは寂しいと思って西尾先輩を誘ったんだって。
「つーか、あんなにハピ大好きだったのに猫に乗り換えたなんて……今頃天国でやきもち妬いてるぞ」
「乗り換えたわけじゃないって! どっちも好きなだけ! お兄ちゃんだって他の犬と遊んだんでしょ?」
「そうだけど、お前は猫と遊んだんだろ? 俺は犬と遊んだから俺のほうがマシだ」
「いや、犬同士のほうがやきもち妬かない? 私のほうがマシだよ!」
「はぁ……本当、この兄妹はよくケンカするねぇ」
呆れた様子で溜め息をつく可南子をよそに、私は兄と口論しながら帰路に就いたのだった。