褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
荷物を玄関に置き、洗面所で身だしなみを整える。

うわぁ、全体的に爆発してるなぁ。ちょっと時間かかるかも。


寝癖が酷かったため、家を出る3分前に髪の毛のセットが完了。

と、ここであることに気づく。



「……クマどうしよう」



髪に時間かけすぎて、目の下のクマのことをすっかり忘れてた。

消す方法を考えていると、ふと、母の化粧品が入っている棚が目に入った。


本当は校則で禁止されてるけど、今日だけなら……。

ごめんお母さん、ちょっと借りるね。



────
──


7時半過ぎ。駅のホームで電車を待つ。

今日は本当にいい天気だなぁ。
日焼け止め塗ってきて良かった。


バッグから鏡を取り出して、目の下のクマが隠れているかを確認する。


よし! 綺麗に隠れてる! 違和感なし!


急いでたのもあり、クマを隠せるような化粧品を見つけられなかったので、とりあえず、BBクリームと書かれてあった物を塗った。


綺麗に隠れたから、試しにニキビやほくろにも塗ってみた。

完全には隠れなかったけど、目立ちにくくなってて感動!


ただ、今日は体育があるから汗で落ちないかが心配だ。
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