褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
◇
「お前、本当に何でもできるんだな。欠点あんの?」
「あるに決まってるじゃん」
授業が終わり、更衣室で着替えながら景斗に返答する。
景斗がシュートを決めた後、自分も負けじとシュートを決めて同点で終わらせたんだ。
「本当かぁ? 身長が低いところとか言うんじゃねぇだろうなぁ?」
「それもあるけど……俺、家だとダラダラしてるんだよね」
イメージを崩さないように、学校ではテキパキした姿を見せている分、家では心のバランスを取るため、のんびり過ごしている。
実際今朝も朝食を食べ終わるのに30分以上かかった。
「ダラダラ? んなもん欠点に入らねーよ。みんな家だとダラダラするもんだろ。ってかさ……なんか顔汚れてね?」
「へ?」
指摘され、手のひらで頬を触る。
触れた瞬間、指にドロッとした感触が。
「っ……!」
指の腹には、汗と皮脂でドロドロになったファンデーションがべっとりとついていた。
急いで体操服を確認すると、Tシャツの首回りにもファンデーションがうっすら。
恐らく、脱いだ時に付着したのだろう。
「お前、本当に何でもできるんだな。欠点あんの?」
「あるに決まってるじゃん」
授業が終わり、更衣室で着替えながら景斗に返答する。
景斗がシュートを決めた後、自分も負けじとシュートを決めて同点で終わらせたんだ。
「本当かぁ? 身長が低いところとか言うんじゃねぇだろうなぁ?」
「それもあるけど……俺、家だとダラダラしてるんだよね」
イメージを崩さないように、学校ではテキパキした姿を見せている分、家では心のバランスを取るため、のんびり過ごしている。
実際今朝も朝食を食べ終わるのに30分以上かかった。
「ダラダラ? んなもん欠点に入らねーよ。みんな家だとダラダラするもんだろ。ってかさ……なんか顔汚れてね?」
「へ?」
指摘され、手のひらで頬を触る。
触れた瞬間、指にドロッとした感触が。
「っ……!」
指の腹には、汗と皮脂でドロドロになったファンデーションがべっとりとついていた。
急いで体操服を確認すると、Tシャツの首回りにもファンデーションがうっすら。
恐らく、脱いだ時に付着したのだろう。