褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
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──
「草山さんはGW何した?」
「アクセサリー作ったよ。あと巾着袋も作ったの。これ」
放課後、手芸部の部室で草山さんに巾着袋を見せてもらった。
薄いピンクの布地に赤い花の刺繍が施されていて、繊細さがうかがえる。
「可愛い。器用だね~」
「西尾くんこそ。勉強もスポーツも器用にこなしてるじゃん。今日もバスケで活躍してたし」
「そう? 俺より景斗のほうが活躍してたと思うよ」
口を動かしながら、ミシンでエプロンのポケットを縫いつけていく。
今作っているエプロンは母の日のプレゼント。
先月、母がエプロンを畳みながら、『これもくたびれてきたわね~』と口にしていたのを聞き、新しいものをプレゼントしようと作り始めたのだ。
家だとバレそうなので学校で作業している。
「ねぇ、ずっと気になってたんだけどさ、清水くんって雪塚さんのこと好きだよね?」
「やっぱ草山さんもそう思う?」
「うん。アピールがわかりやすいなぁって。あの2人付き合ってるの?」
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「草山さんはGW何した?」
「アクセサリー作ったよ。あと巾着袋も作ったの。これ」
放課後、手芸部の部室で草山さんに巾着袋を見せてもらった。
薄いピンクの布地に赤い花の刺繍が施されていて、繊細さがうかがえる。
「可愛い。器用だね~」
「西尾くんこそ。勉強もスポーツも器用にこなしてるじゃん。今日もバスケで活躍してたし」
「そう? 俺より景斗のほうが活躍してたと思うよ」
口を動かしながら、ミシンでエプロンのポケットを縫いつけていく。
今作っているエプロンは母の日のプレゼント。
先月、母がエプロンを畳みながら、『これもくたびれてきたわね~』と口にしていたのを聞き、新しいものをプレゼントしようと作り始めたのだ。
家だとバレそうなので学校で作業している。
「ねぇ、ずっと気になってたんだけどさ、清水くんって雪塚さんのこと好きだよね?」
「やっぱ草山さんもそう思う?」
「うん。アピールがわかりやすいなぁって。あの2人付き合ってるの?」