白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「うわぁ、すごい!先生の料理だぁ」
先生は、アーンって口を開けたままの私を見ながら、お粥をフーフーと冷ましてくれた。
「どう?」
「おいひ~」
先生は、まるで赤ちゃんに食べさせるように丁寧に優しく私の口へお粥を運んでくれる。
「今日は病院行くぞ。午前中休み取ったから」
時計を見るともう9時半だった。
「大丈夫なの?先生・・・ごめんね」
「直以上に大事なものなんてないに決まってるだろぉ・・・」
私は先生特製の愛情いっぱいお粥をいっぱい食べて、どんどん復活していた。
「今日学校休むってメールしなきゃ・・・」
私は携帯の画面を見て、数件のメールが来ていることに気付いた。
その時だった。
――ピーンポーン
玄関のチャイムが鳴り、私と先生は顔を見合わせて、こんな時間に誰だろう?と首をかしげた。