白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
朝食にお粥を作った。
俺と直の甘い時間を邪魔する玄関のチャイム。
「誰だろう。こんな朝に」
俺は立ち上がり、玄関へと向かった。
―ガチャ
「はい?」
俺の胸は、ありえないくらいドキドキしていた。
肌寒い朝の風が俺の頬をかすめた。
「あ・・・すいません。これ、直さんに渡してもらえますか?」
忘れもしない。
要輝彦君。
直の専門学校の友達で、超イケメン、モテモテの要君。
俺がずっと何となく気になっている存在。
来た。
恐れていたことがやってきたようだ。