白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
1人で大丈夫だと言ったのに、先生は診察室の中まで入って来てくれた。
診察結果は、予想通り風邪だろうとのこと。
熱が下がって来たので、点滴はしないでおきましょう、とお医者さんは言った。
診察室を出た先生が、おどけたような表情で、小声で言った。
「心配だから一緒に入った。俺・・・ばかだな」
先生が心配だったのは、私の体の具合だけじゃなかったみたい。
「あんな若い医者もいるんだな。これからも心配だから、俺がずっとついていくから。特に産婦人科とか・・・俺、耐えられるかなぁ・・・」
先生は唇を少しとがらせて、ほっぺを膨らませた。
「先生、かわいい!」
私は膨らんだ先生のほっぺを人差し指でツンっと突っついた。