白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「俺・・・不安だった。さっき、要君がお見舞いに来た時。胸の奥がさ・・・苦しくて、どうしようもなく不安で・・・」
先生・・・・・・先生もそんな風に感じるんだね。
私が感じるように、先生も同じ想いをしてたんだ。
「ごめんね、先生。不安にさせて。私、先生しか見てないから。今までもこれからも先生だけを愛してるから」
どう言えば、先生の不安を取り除けるか考えたけど、私が逆の立場だったら、何を言ってもらっても完全に心が晴れることはないだろうと思った。
「かっこいいからな。要君は」
先生は冗談っぽくそう言いながら、笑った。
大人な先生は、私の不安を消そうと、無理して笑顔を作った。
「先生の方がかっこいいし、優しい。要君のこと、私何とも思ってない」
「ありがとな。でも、彼は直のことが好きだと思う」
先生はどうしてそう思ったんだろう。
いつからそう思っていたんだろう。