白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「懐かしいだろ。覚えてるか?」
先生が向かっていたのは、思い出の場所だった。
高校時代、夜景を見たいとわがままを言った私の為に連れて来てくれた場所。
「新垣先生。お説教お願いします」
私は、夜景を見ずに、夜景を見つめる先生の横顔に見とれていた。
「直・・・俺はお前が好きだ」
突然、先生からの愛の告白に、私は足をバタバタさせて、興奮してしまった。
だって・・・
お説教だと思ってたのに、いきなり真顔でチョーかっこいい声で『好きだ』なんて言うんだもん。
先生・・・
「私も、好きです」
こんなおかしな会話をしている私と先生を、この綺麗な星空は笑ってるかも知れない。
私は、先生の腕にぎゅっとくっついて、先生の二の腕に顔を押し付けた。