白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「ごめんね、先生。嘘ついて、ごめんなさい」
「ごめん、直。俺・・・どうすればいいかな。どうすればお前をラクにしてやれるんだろう」
直は、俺の腕をグイっと押し、怒った表情でにらみつけた。
「先生!!どういう意味?私、今のままで幸せだよ。私、苦しくないもん」
「でも・・・俺に娘がいるから」
ドン・・・
細い体の割りに力が強い。
俺はわき腹にパンチを食らった。
「私、先生が好き。今の、先生が好き。今の先生がいるのは、今までの過去があるから。もし、先生に娘さんがいなかったら、こんなに先生を好きじゃないかも知れない。先生は、今みたいに優しい人じゃなかったかも知れないんだよ」
直、お前・・・最高。