白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「私・・・先生のこと本当に好きなんだ」
俺が隣にいなかったら、直は言わなかったと思う。
直は優しい子だから。
要君を傷つけないよう、要君を気遣う言葉を選んだはず。
『友達として・・・俺とこれからも仲良くしてくれるかな。すぐにあきらめられるかわからないけど、いつかちゃんと前に進めると思う。・・・無理かな。やっぱり今までのようには無理なのかな』
直が言っていたあゆみちゃんとの三角関係が、現実のものになってしまった。
直は何も悪くない。
でも、あゆみちゃんの嫉妬は、直に向けられて、直はまたそれに悩む。
「もしもし。悪いけど、全部聞こえてた」
俺は直の携帯をまた奪う。
こんな俺は嫌い?
こんなの俺じゃないか?