白いジャージ３ ～先生とバージンロード～

『和人』

涙が止まらない。



先生･･･ずっと

苦しかったのかな･･･




先生は、いつも「先生」でいなきゃいけないって･･･


思ってたのかな。





知らなかった。


先生がそんな風に感じていたなんて。


そんなに不安だったなんて。




私も結婚が決まったからといって、不安が消えることはなかった。


常にやきもち焼いてたし、安心できる恋愛なんて想像ができなかった。



でも、私はいつも誰かに相談できた。



ゆかりや、学校の友達、お母さんやお姉ちゃん。



でも、先生はひとりで悩んでいたんだ。



男の人だから、ひとりで抱え込んで、ひとりで解決しようとしてたんだね。