白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
私達は、10ヶ所くらいブライダルフェアに行く予定だったけど、もうここに決めちゃったんだ。
仮予約をしたカップルには、衣装の試着と写真撮影のサービスがあった。
「先生も着替えるの?やばいって・・・私、興奮しちゃう。」
「ば~か!普通、興奮するのは、男の方だろ!!」
先生は、私の衣装を選んでくれた。
3種類あったドレスの中から、一番真っ白なドレス。
「直は、白が似合うから」
「嘘だぁ。白が似合うのは先生だよ!!」
私と先生の会話を聞いていた衣装の係りの人が遠慮がちに話しかけた。
「あの・・・先生と生徒さんなんですか?すみません、こんなこと聞いて」
「今は、卒業したんで生徒じゃないんですけどね。いつまでも先生って呼ぶんですよ~!」
先生は、私の頭をポンポンと撫でて、衣装係の人に微笑んだ。
ニョキ
ニョキ
また出てきたぁ!!
私の悪い癖。
いつでもどこでも出てくるこのジェラシーの芽。