白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「よぉ!」
仕事が遅くなって、30分遅れてきた先生が玄関でコートを脱いだ。
「キャ!」
私は先生の姿に声をあげてしまった。
まるで先生のファンみたいに。
「先生、どうしてスーツなの?かっこいい・・・」
「ばかぁ。今日は懇談が入ってたから」
たっくんのママに軽く挨拶をした先生は、私にコートを渡し、私の頭をコツンと叩く。
「いいなぁ、こういうの。奥さんって感じ」
私は渡されたコートをハンガーにかけて、たっくんのママに渡した。
「あははは。そうか?直の喜ぶポイントは本当に変わってる」