白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「先生、一緒に待ってようぜ。俺、1回帰ろうと思ったけど、付き合ってよ」
「え~!俺、帰る。待ってるとゆっくり楽しめないだろうから」
私は先生の腕を掴んで、お願いだから待っててと頼んだ。
先生は微笑んで、そこまで言うのなら・・・と頷いた。
「何して待つんだ?」
「俺、先生と対決したかったんだよね。ボーリング!」
えーーーー!!
見たい。
先生のボーリング姿。
「たっくん、俺のことなめてんのかぁ?俺がマイボール持ってること知らないだろ」
私も知らない!!
「先生、ボーリングも得意なの?」
「得意っていうか、若い頃ハマって友達と1日10ゲームくらいやったことがある。最近やってねーけど、たっくんには負けねぇな」
先生は窓から手を出し、たっくんの肩を叩いた。
「えーーーー!やっぱカラオケにしない?」
「男は一度言ったことに責任持て!!」
車から降りた先生は、助手席のドアを開けてくれた。
「私・・・成人式より先生のボーリング姿が見たい」
「ばかぁ・・・」
先生は、私の頭をコツンとしようとして、髪型が乱れるから今日はできないなと笑った。