白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「先生!見て!これ、さっき撮ったんだ」
たっくんは携帯で撮った写真を俺に見せた。
「あ、俺撮るの忘れた」
あんなに綺麗な直の着物姿・・・写メ撮れば良かった。
「あ~あ。清いままの直ちゃんの姿、撮っとけば良かったのに。今頃・・・昔好きだった男と仲良く話してるんだろうなぁ」
俺は本気でたっくんのわき腹にパンチして、たっくんの伸びかけたひげを引っ張った。
「おい・・・俺を怒らせてどうしたい?お前が思ってるより、俺・・・へこんでるんだぞ」
たっくんはごめんごめんって笑いながら、またストライクを出した。
「2人ともずっとストライクじゃん。俺らってすごくない?目立ってるよ!」
確かに視線を浴びていた。
隣のレーンにいる女性4人組が、俺とたっくんが投げるのをずっと見ていた。