白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「あんた、直に惚れてたの?」
「悪いかよ。告白しようと思って何度か会いに行ったけど会えなかった。そのうちに、同じ学校の女子に告白されて付き合うことになった。あの時会えてたら、俺達もしかしたら、付き合ってたかもな!」
私が愛想笑いをしていると、ゆかりがそんなのありえない!と言った。
「直にはね~、チョーかっこいい彼氏がいるんだから」
私が言えないことを全部言ってくれるゆかり。
「そうなの?今、俺フリーなのに・・・ でも、同窓会とかしない?だからメアド教えてよ!」
「え・・・でも、私メールとかあんまりしないから」
教えるなって先生に言われたもん。
絶対に教えない。
私、先生のお嫁さんになるんだもん。
「ごめんね。本当に教えられないんだ」
「そんなに彼氏、束縛すんの?」
しつこく聞いてくる有田に、困っているとまたゆかりが助けてくれた。
「あんた、しつこい!!同窓会したいなら家の電話にかけてきてよ」
私の腕を引っ張って、有田のそばから離れた。