白いジャージ3 ~先生とバージンロード~



その時、ゆかりが何かをひらめいたように目を輝かせた。


「いつまでもこんなの嫌じゃない?堂々としたくない?」


私はゆかりの迫力に、ただ頷くしかできなかった。


「そろそろお披露目しようよ!!高校の同窓会、今ならできるんじゃない?」


一度計画していたけど、延期になったままだった同窓会。


ゆかりは、結婚式の二次会にもできれば高校3年のクラスの子にも来てもらいたいと言った。


その為にも、みんなに私と先生のことを報告しておきたいって。



「でも・・・大丈夫かな。荒木さん・・・」


「もうすぐ2年だよ。そろそろ荒木さんも新しい恋してるはず。もし、していないとしたら、それこそいい機会だと思うよ。先生のことキッパリあきらめるチャンスだもん」



私は、複雑な気持ちで、頷いた。


私が荒木さんの立場だったかも知れない。


そう思うと、胸が痛むよ。






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