白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
仮予約の申し込みの用紙に、希望のプランナーのタイプを書く欄があった。
先生は、何も言わずそこに書き込んだ。
『ベテラン希望!』
先生、どうしてわかるの?
私の気持ち。
私もそう思ってた。
この結婚式場の中にたくさんのプランナーさんがいたけど、若くて綺麗な人もいっぱいで少し不安だった。
中には、数人の男性と、年配の女性のプランナーさんもいた。
「先生、ありがとう!」
「ん?気にすんな。嫉妬すんのはお前だけじゃねーから」
先生はそう言って、『ベテラン希望!』の後に『おばちゃん希望』と書いた。
「嬉しい!!」
私は、先生の腕にくっついた。