白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
いろんな心配が、私から笑顔を奪っていた。
先生も同じだった。
2人とも、少しだけいつもより元気がなく、少しだけ何かを考えているようだった。
いつかは越えなきゃいけない壁。
いつか訪れることはわかっていたけど・・・
すぐそこに迫ると、不安でいっぱいになる。
「なぁ、直。俺達、何も間違っていないよな」
「うん。間違ってないよね。でも・・・何だか申し訳ない気持ちになる」
こんな会話を何度もして、
なぜかみんなを裏切っていたかのような気持ちになった。