白いジャージ3 ~先生とバージンロード~


10分ほど遅れて荒木さんが店に入ってきた。



言葉を交わすことはなかったが、荒木さんは私の存在をちゃんと確認して、軽く会釈をしたようにも思えた。



目が合った。


先にそらしたのは、私だった。




それから数分して、先生が登場。


私がクリスマスにあげた茶色のセーターを着て。



「おう!集まってんなぁ!」



先生の声を聞いて、みんなの視線が店の入口に集まった。





「先生!!」


「久しぶり~!」



みんなの声がとても嬉しそうだった。



不思議な気持ちだった。


いつも会ってる自分の彼氏なのに、一瞬・・・

2年ぶりに会った憧れの担任の先生・・・って気がしたんだ。







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