白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
就職活動
他人事だと思っていた就職が目の前に迫ってきた。
まずは、「就活」ってやつを・・・しなければいけない。
短大のゆかりは、随分前から就職を真剣に考えていた。
そんなゆかりも、一番の夢は「たっくんのお嫁さん」だったりする。
1ヶ月に3度は必ず会う私とゆかり。
変わらないゆかりに安心感を覚える。
会えば、いつもいつも彼氏自慢。
最後には・・・「幸せだよね」って言い合って、ニヤけるんだ。
就職って実はよくわからない。
男子と違って、女子の就職は、一生続けるものじゃないって気がしてる。
中には一生の仕事を探しているしっかり者の友達もいるんだけど、私はやっぱり「とりあえず」的な考えが抜けなくて、それが自分でもちょっと嫌だ。
いくら先生との結婚が決まっていても、それとこれとは別。
真剣に就職活動をしている友達を尊敬しながら、自分に自信を失くしちゃったりする。
「ばかぁ!焦んなくていいんだって!」
温かく包み込みながら、背中を押してくれるのは、先生なんだ。
私の心の中の不安や、焦りを・・・先生は受け止めてくれる。
就職の資料とにらめっこしていた私の前にオレンジジュースを差し出した。
「ほら!飲め!そんなブルーな顔して就職決めてどうすんだぁ?」