白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「同窓会は、別々に行かなきゃいけないよな」
俺の問いかけに、直は頷く。
「うん。できるだけ高校時代と同じように・・・ 先生はみんなにとって担任の先生だから。ゆかり達は、私と先生の結婚のお披露目って言ってくれてるけど、みんなにとっては2年ぶりの同窓会だから」
「ああ。本当はお前とずっと一緒にいたい気分だけどな」
直は、俺の肩に手を乗せて、深呼吸をした。
「絶対荒木さんに話してね。結婚のこと、できれば・・・みんなに言う前に荒木さんに話して欲しい。だめかな・・・」
「そこまで言うなら・・・ 直がそれで楽になるなら、俺は構わないけど。無理してないか?」
「やきもち焼いちゃうと思うけど、大丈夫!だって、荒木さんは2年間ずっと先生に会いたかったんだよ。私はずっと先生と一緒にいた。だから、お願い・・・」