白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
自分から言い出したことなのに。
私が先生にお願いしたことなのに・・・
どうしてこんなに不安なんだろう。
涙が・・・溢れる。
「直、大丈夫?先生呼んでこようか?」
ゆかりは私を抱きしめてくれた。
「昔を思い出しちゃって・・・ごめんね。大丈夫」
私は涙を拭いて笑顔を作る。
明るい音楽がかかっていて良かった。
今は悲しい曲は聞きたくない。
荒木さんと先生がいないことにゆかりも依子も気付いた。
「そうだよね。直、いつも辛かったもんね。荒木さんが先生につきまとってるのを毎日見てたんだから」
「直はよく耐えた!!しかし荒木さんもなかなかやるよね。まだ好きっぽいもんね」
ゆかりと依子は私の頭を撫でてくれた。