白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
ゆかりと依子に背を押されて、私は先生の隣に立った。
先生が私の手を引っ張る。
「俺、直と幸せになるから。みんなも、俺に負けないくらい幸せになれよ!!」
私はペコリと頭を下げた。
「あ~あ。俺、矢沢さん好きだったのにな」
そんなことを言う男子に、先生が言う。
「俺の矢沢に手、出すなぁ!」
冗談だよって先生は笑いながら、もう一度私の手を握った。
「報告遅れてすまなかった。これからもよろしくな」
「よろしくお願いします!!」
私も先生と一緒に頭を下げた。