白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
同窓会はお開きになり、2次会に行くことになった。
みんなが先生を誘ったけど、先生は断った。
「後はお前らだけで楽しんで」
そう言って、1万円を幹事の男子に渡した。
「これ、足りないけど、2次会の足しにしてくれ」
荒木さんとじっくり話してみたかった。
でも、荒木さんも2次会には参加しないと言った。
半分くらいの生徒が2次会に行くことになった。
先生と一緒に帰りたいと思ったけど、先生は私が2次会に行くことを望んでいるようだった。
「直、帰ったら電話して。ゆっくり楽しんでおいで」
「うん。先生、さっきは本当にありがとね」
堂々と話せる。
先生が私の頭を撫でた。
ゆかりが泣き出した。
「えーーん・・・直、ほんとに・・・良かったねぇ。先生、良かったねぇ・・・」
いつもいつも支えてくれたゆかり。
本当に長かったけど、ゆかりのおかげで頑張ることができた。