白いジャージ3 ~先生とバージンロード~



駅から家まで歩いている間に、先生に電話をかけた。


「先生、今日は本当にありがとう」


『あんなに緊張するとは思わなかったよ。直も緊張しただろ』



先生の声からは、とてもホッとしている様子が感じられた。


冷たい風が、心地よく頬に当たる。


最高の同窓会だった。



『直・・・今、俺に会いたいと思わない?』


「え・・・?うん。会いたいけど」



同窓会とは全く違う甘い声を出す先生にドキドキした。



『前見て』



「え!?」





私の家の前に、赤い車が停まっていた。





『電話するの遅いよ。迎えに行こうと思ってここで待ってたのに』



「先生~!!!」






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