白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「どこ行く?夜のドライブ、どこでも連れてくよ」
「海、行きたい。あの海・・・・・・」
先生は、軽く頷いて・・・
私の唇にキスをした。
「今まで待たせてごめんな」
先生は車を走らせた。
「何度も何度も頭の中でシュミレーションした場面だったのに、いざ報告する時になると、どう言っていいのかわからなくて・・・隣に直がいれくれればって本気で思った」
「忘れないよ。先生の緊張した顔。すごくかっこよかった。先生の言葉も、本当に感動しちゃった。最初は彼女として聞いてたのに、いつの間にか生徒に戻ってた。いい担任の先生に出会えて幸せだなって思った」
先生はにこにこしながら、運転していた。
2人とも今日の同窓会のことを思い出しているようだった。
時々無言になって、照れ臭そうに見つめ合い、何も言わずに微笑んだ。